ネットショップを開業するために必要な資金【無駄を省く】
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ネットショップを始めるためには、どんな資金がどのくらい必要なんだろう、、、。これから始めたい初心者の自分にもわかりやすく説明してほしい。
ネットショップを開業するために必要な資金を理解しておくことで、今の自分に適した開業方法や、資金の調達方法も把握することができます。
そこで今回は、
・状況別におすすめの開業方法
・ネットショップを開業する上で必要になる費用
・開業資金を最小限に抑えるための方法
以上の3項目について紹介させていただきます。
しっかりと事前に把握しておくことができれば、赤字になるリスクを回避でき、黒字経営のネットショップを作り上げることもできるでしょう。
【10月度ネットショップの売上報告】
無在庫で販売しているネットショップの売上が順調で10月は60万円を突破しました
利益率は50%に届かないくらいなので30万円の純利益です
ネットショップのメリットは11月以降も売上が急に落ち込むことがないことです
メルカリとかAmazonはマジで神経すり減る pic.twitter.com/tiwlo8SKR0
— にかいどう@ブログ×ECサイト (@nikaidonet) November 5, 2019
この記事を書いている二階堂(@nikaidonet)は、ネットショップを実際に経営しており、10月度の売上は60万円を超えました。
本記事では、ネットショップを経営している実体験からお話させていただきます。
ネットショップ開業方法で資金が変わる
ネットショップを作成するためにどのサービスを利用するのかによって、必要な開業資金が最も大きく左右されます。
初期費用も固定費も無料のサービスもあれば、毎年数十万円の固定費が必要となるサービスまで、必要な費用はサービスによって大きく異なります。
「どれを選べばいいのかわからない、、教えてください!」と相談をいただくことも少なくはありません。
ただ、サービスの種類は数多くある中でも、およそ3種類のパターンに分類することができるので、それほど選択に悩む必要がないのです。
具体的には、以下の3種類のパターンに分類が可能です。
(1)とにかく費用を抑えてネットショップを開業したい方
(2)それなりの機能を揃えてネットショップを開業したい方
(3)資金に余裕があり、超大手のサイトに乗っかりたい方
とにかく費用を抑えてネットショップを開業したい方
まず、とにかく費用を抑えることが第一条件だという方には、初期費用、固定費が無料〜数百円でネットショップを作成できるネットショップ作成サービス(ASPカート)がおすすめです。
代表的なものとしては、マザーズへ上場したや、多くのショップオーナーが利用している BASE(ベイス)などが挙げられます。 STORES.jp
どちらも運用費は0円
BASE(ベイス)とSTORES.jpどちらにも共通する点は、初期費用と固定費が0円だということです。
STORES.jpに関しては、フリープランよりも1つ上のプランも存在していますが、そちらのプランを利用しなければ初期費用、固定費で料金が発生することはありません。
無料で60万円の売上
実際に私が、2019年10月度に60万円を売り上げたネットショップは、BASEで作成したものであり、ショップ運営における知識がそれなりにあれば、無料で利用できるサービスだからといって使えないというわけではありません。
知識or学ぶ環境があるならおすすめ
無料だからといって、特に不便な点は実際に利用してみても感じられませんでした。
ただ、ネットショップ運営における知識や、これから学ぶための環境づくりができていない状態では、担当者も付きませんから、少々難し面もあるかもしれません。
過去にネットショップに携わる仕事をしていた方、実際に教えてくれる人がいるよ!という場合は、費用を抑えたシンプルな機能で勝負するのもいいでしょう。
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それなりの機能を揃えてネットショップを開業したい方
費用を抑えることよりも、より確実に売れるためのネットショップを作り上げることを第一に考えたい、という方には、月額およそ1万円程度で利用できる、固定費は必要でもそれほど高額ではないネットショップ作成サービスがおすすめでしょう。
この価格帯なら一択です
その中でも特にというサービスが選ばれている印象があります。 ショップサーブ
価格が月額1万円というデメリットはあるものの、ショップオーナー毎に担当者が付き、運営そのものに関する相談に乗ってくれる手厚いサポートを受けられます。
また、無料の資料請求を行えたり、2週間無料でお試し利用ができるなど、月額費用を払ってまで利用するべきなのかどうかをしっかりと判断できるのも多くのオーナーに選ばれているポイントだと感じました。
まずは資料請求をしましょう
ここだけの話、ショップサーブでネットショップを開業するかどうかは別としても、専門家が作成したネットショップ運営における資料は、今後のあなたの活動において非常にタメになる内容です。
まずは無料で資料請求だけでも行ってみましょう。
ページ最下部より、資料請求が行えます。
資金に余裕があり、超大手のサイトに乗っかりたい方
資金はそれなりに用意できて、売りたい商品にも自信があるから「とにかくバンバン集客してたくさん売りたい!」と考えている方や企業の場合は、大手のショッピングモールへの出店がおすすめです。
どれだけ高機能のネットショップを作成したとしても、初めからショップへ集客できるわけではありません。
SEO対策を行ったり、SNSやブログを活用した地道な努力が必要となります。
そこで、既に誰も追い越せないほど巨大化している楽天市場へ出店を行うことによって、あなたのショップにも、楽天市場が獲得しているユーザーを誘導することができるのです。
初期費用・固定費が高い
しかし、初期費用と固定費がお世辞にも安いとは言えない金額となっています。
最安プランの「がんばれ!プラン」で登録した場合でも、年間234,000円の固定費が必要となり、そこから月間売り上げの3.5〜7.0%の手数料を支払わなければいけません。
効果は絶大!結果的には黒字
ただ、これだけの固定費が必要なわけですから、集客効果やサポート体制は他のサービスとは比較できないほど強力です。
格安のネットショップ作成サービスを利用していた頃は全然売れなかったのに、楽天市場に出店した途端に売れるようになって、固定費を差し引いても黒字化に成功した!という事例は数多くあります。
それだけ強力なサービスとなっているので、
・販売したい商品に自信のある企業
・自分の商品をもっと世の中に広めたい
このように考えている方は一度、無料で資料請求をして検討してみましょう。
郵送ではなくPDFでの受け取るが便利です
ネットショップ開業に必要な資金の一覧
次に、ネットショップを開業して運用していくために必要となってくるものを把握しておきましょう。
主に必要となるものは以下の通りです。
・仕入れ費用
・ショップドメイン
・PC、スマホ
・バーチャルオフィス
・インターネット回線
・プリンター
・画像編集ソフト
・梱包資材
・営業許可証
・ショップロゴ
・ショップデザイン
・ショップの名刺
仕入れ費用
販売するために商品を仕入れる費用はほぼ必ず必要となってきます。
「どこの仕入れ先を利用するのか」「どんな商品を取り扱うのか」によって初めの仕入れ費用は大きく異なってきますが、ハンドメイドや特殊な仕入れ先でない限りは、10万円以上は想定しておくと良いでしょう。
私は毎月20万円程度でした
私が一番最初に利用した仕入れサイトは、国内卸問屋のNETSEA(ネッシー)だったのですが、毎月およそ20万円程度の仕入れ費用が発生していました。
なるべく仕入れ費用を抑えるコツとしては、1種類につき一度に大量のロット数を仕入れるのではなく、複数種類を小ロットで仕入れることです。
複数の仕入れサイトを比較しよう
まずは、自分が仕入れたい商品をこちらのを参考にしながら、複数の仕入れサイトと比較して必要な費用を計算してみましょう。 個人でも稼げる仕入れサイト・卸問屋を紹介!!45選【国内・海外】
複数の仕入れサイトを知っておくだけでも、商品のバリエーションや仕入れ費用に大きな違いが出てくるはずです。
ーPoint!ー
はじめの仕入れ費用は10万円以上は想定しておきましょう。複数種類の商品をそれぞれ小ロットで仕入れることで、結果的に無駄な仕入れを行わず、資金の節約になります。
ショップドメイン
「https://〇〇.〇〇」のような、ショップのURLを取得する費用が必要となります。
今見ている私のブログは「https://nikaido.site/」となっていますが、この「nikaido.site」の部分が独自ドメインと呼ばれているものです。
ドメインには、一般的に見慣れている「.jp」「.com」「.co.jp」といったような有名なドメイン以外にも、私のような「.site」といった格安のドメインも存在しています。
超格安で取得可能です
こちらの画像は、というドメイン取得サイトの中では、最も有名で私も利用しているサイトになります。 お名前.com
一例として、「nikaidoshop」というドメインを取得する場合、「.com」だと年間999円、「.jp」だと年間2340円の利用料を支払わなければいけません。
月額ではなく、年間の利用料なので、この価格でも十分に安いのですが、「.site」だと更に安い50円で取得するこも可能です。
PC、スマホ
ネットショップを管理するためには、PCとスマートフォンは必要不可欠です。
先述した、BASEではスマホ一台でも管理は可能ですが、やはり効率やその他のサービスの利用を考えると、PCを用意しておいた方がいいでしょう。
低スペックでOK
PCといっても、高スペックのものを買う必要は全くありません。
これまでネットショップを運営してきた経験上、以下のスペックのPCでも十分に利用することができます。
バーチャルオフィス
個人でネットショップを開業される方は、確実に導入するべきサービスです。
ネットショップの特定商取引法に記載するための住所を借りるのですが、実際に物件を利用できるわけではなく、住所だけを借りる形になるので、月数千円程度で利用可能です。
今の時代、バーチャルオフィスは必ず導入するべきだと考えており、その理由はこちらのでお話しているので いい加減バーチャルオフィスを使わないと死ぬよ?【事例紹介】必ずお読みください。
インターネット回線
スマホやPCを利用するわけですから、インターネット回線は必須です。
日々、商品のリサーチや受注管理などを行うにあたり、スマホの容量だけでは確実に足りませんので、ご自宅にインターネット回線を引いていない方は、この機会に申し込みましょう。
特典はしっかりと見よう
インターネット回線を開通させる際は、得られる特典を重要視すると、かなりお得になります。
例えば、私も利用しているの場合は、申し込むだけで最大85000円のキャッシュバックを受けることができます。 【フレッツ光】
また、参考までに私は、香川県という田舎で暮らしているのですが、フレッツ光は常に爆速で利用できているので、よほどの田舎でない限りは、速度に困ることはありません。
プリンター
売れた商品を発送する際に、宛名ラベルを印刷する必要があります。
毎回コンビニで印刷するのも、かなり面倒になってくるので必要最低限の機能だけが利用できる格安プリンターの購入をおすすめします。
スペック的には、この辺りの格安のプリンターで問題ありません。
画像編集ソフト
写真屋さんに依頼して、綺麗な商品画像を作成してもらう場合、1カット300円〜依頼することが可能です。
また、自身で撮影して編集する場合には、Photoshopが有名ですが、他にも無料で利用できるPhotoScapeなどがあります。
実際に、私自身で撮影から編集を行なっていた時の方法は、こちらので紹介しているのでご参考ください。 たったこれだけ!売れる写真の撮り方
ーPoint!ー
Photoshop;最安プランで月額980円〜
PhotoScape;基本無料で利用可能
プロへの撮影依頼;1カット300円〜
梱包資材
商品の条件やサイズにあわせた梱包資材を用意する必要があります。
ショップのロゴが入ったパッケージやショッパーもあるとショップのブランドイメージを高めることができるでしょう。
パッケージを購入する際のおすすめのサイトは、以下の2サイトです。
営業許可証
販売する商品の種類によっては、販売許可を得るための、営業許可証を取得する手数料が必要になります。
一般的に知られているのは、食品を取り扱う場合と、中古品を取り扱う場合ですね。
こちらので行政書士の方が解説してくれています。 営業許可証が必要な業種とは?
ショップロゴ・デザイン・名刺
ネットショップを開業するにあたり、以下の三点はデザイナーなどに作成してもらいましょう。
・ショップロゴ
・ショップデザイン
・ショップの名刺
ショップのロゴと名刺の依頼をする際は、などのアウトソーシングサイトでコンペ方式で依頼することをおすすめします。コンペ方式とは、複数の方が作成してくれたデザインの中から、特に気に入ったものだけを採用して依頼料をお支払いするといった方法です。 ランサーズ
ーPoint!ー
・ショップロゴ;約30000円
・ショップデザイン;50000円〜
・ショップの名刺;約20000円(ロゴが出来ているともう少し安いかも)
ネットショップ開業の資金を最小限に抑えるには?
ここまで、ネットショップを開業するために必要なものと資金を紹介してきましたが、「なるべくなら資金を抑えたい」というのがみなさんの本音ですよね。
以下の3項目で、ネットショップ開業に必要な初期資金を抑えることができます。
・初期費用が不要のASPカートの利用
・プロに依頼する費用を見直す
・クレジットカードを活用する
初期費用が不要のASPカートの利用
初期費用、固定費が0円のBASEやSTORES.jpでネットショップを開業することで、初期費用を大幅に抑えることが可能です。
少し極端な例ですが、楽天市場とBASEを比較した際に、年間で必要な費用は、23万円以上も差が出ることになります。
もちろん楽天市場に参入することによって、23万円以上のメリットを得られる場合もありますので、あなたの資金繰りや販売スキルに応じて最終的な判断を行いましょう。
プロに依頼する費用を見直す
ショップのロゴ、名刺やショップそのもののデザイン全てをプロに依頼すると、安く見積もっても10万円以上は必要となるでしょう。
デザインのスキルもなく、ショップデザインの知識もないのであれば、これでも十分に安い費用だとは思います。
名刺の必要性を感じない
ただ、SNSが普及している昨今において、ネット上でのサービスとなると名刺の必要性は感じられません。
もしもの時に備えて、ショップ名や連絡先等が記載している簡易的な名刺を自分で作成する程度でも十分だと言えるでしょう。
こだわらなければショップデザインも必要ない
全く売れないショップが、ショップのデザインをプロにお願いするだけで売れるようになることはありません。そもそも売れない理由は、別の原因があるはずです。
また、本記事で紹介している以下のネットショップ作成サービスや楽天市場では、テンプレートを活用したり、ネット上で調べることによって、初心者でもそれなりのデザインに整えることは可能です。
企業でネットショップの運営を行う場合は、デザインを依頼する必要性も感じられますが、個人や小規模な運営では、まずは販売の技術を学ぶことを最優先に考えるべきでしょう。
クレジットカードを活用する
取り扱う商品に売れる自信がある場合、仕入れにかかる費用をクレジットカードの枠内で仕入れることで、実質的な請求が翌月以降に伸ばすことが可能となります。
一見意味のないような方法に思えるかもしれませんが、ネットショップは販売する商品がなければ売ることはできませんし、仕入れる資金がなければ仕入れることはできません。
このように販売に対する機会を逃さないためにもキャッシュフローは常に意識しなければいけない重要な事項なのです。
キャッシュフローについての解説は、こちらのをご参考ください。 仕入れの基本をまとめました。【考え方とコツ】
クレジットカードが必要な理由とおすすめのカードについては、こちらのもあわせてご覧ください。 仕入れにクレジットカードを今すぐにでも使って欲しい理由